
はじめまして、塾なし中学受験をしたこもんがです!
こもんがは、小6の夏休みまで週5回の習い事を続けながら塾なし中学受験をして、卒業生の4割程度が旧帝医早慶に進学する学校に合格することができました。
塾なし中学受験と聞くと、本当に中学受験に必要な力がつくのか、疑わしいイメージがあるかもしれないですね。

ままんがも塾なし中学受験を終えるまではそう感じていました。
でも、実際に塾なし中学受験を終えてみると質の良い教材を使って正しく勉強すれば、塾あり、塾なしに関わらず中学受験に必要な力がつくんだなと思いました。
この記事は、その時の経験をもとにした、塾なし中学受験の方法をまとめたものになります。
塾なし中学受験に興味がある方は、塾なし中学受験の一例として、ぜひ読み進めてみてください。
塾なし中学受験の勉強に使った教材
まずは塾なし中学受験で使った教材についてです。
こもんがが中学受験した時は、家庭内に勉強を教えられる人がいなかったこともあり、何よりも解説がわかりやすい教材を選ぶようにしていました。
また、解説のわかりやすさ以外にも、実際に教材を使う時には以下のようなことも考えるようにしていました。
塾なし中学受験の教材を選ぶときに気をつけたこと
基礎の取得や解法の幅を広げるなど、それぞれの教材で学ぶ目的を明確にする。
その時点の実力にあっている教材を使う。
力をつけるために本当に必要な、最小限の量の教材を使う。
基本的に、似たようなレベルの問題集を複数使わない。
知識の定着が怪しげで似たようなレベルの教材を使う必要があった時は切り口が違うものを使うようにしていました。
また、参考書や問題集だけでなく動画、アプリなど自分達が使いやすいと思ったものは積極的に取り入れるようにもしており、特に算数はスタディサプリで基礎を固めました。
なお、実際に使った教材の詳細については長くなってしまうので以下の記事にまとめてあります。
卒業生の4割程度が旧帝医早慶に進学する学校に合格できた教材なので、よかったら勉強量の目安にしてみてください。
》塾なし中学受験で使った教材と費用は10万円以下〜習い事を続けながら中堅校に合格した我が家の場合
塾なし中学受験の勉強法について
塾なし中学受験の場合、教材選びだけでなく勉強方法も自分達で決めることになります。
勉強方法については、大きく分けて以下のような選択肢から選ぶことになると思います。
参考書や問題集を使って独学で勉強する。
問題集と動画などのICT教材を併用し独学で勉強する。
通信教育を利用する。
基本的に問題集や動画などのICT教材を併用して勉強するが、部分的に家庭教師などの手を借りる。
一番大切なのは「自分達に合っている方法で勉強する」ことだと思うんですけど、こもんがの場合は「問題集と動画などのICT教材を併用し独学で勉強する」という方法で勉強をしました。
具体的には、算数はスタディサプリ、理科は実験動画、暗記はアプリを利用するなどして、教科や学習の特性に合わせた学習方法を取り入れて学習を進めました。
学習する内容の優先順位
こもんがは習い事を続けながらの中学受験で、勉強できる時間が限られていたこともあり、学習内容には優先順位をつける必要がありました。
こもんがと同じように勉強に使える時間が限られており、正攻法での学習が難しい場合は、本番で点数を稼ぐことを意識した以下のような方法も検討すると良いと思います。
理科と社会→本番で配点が低い事が多いので、ギリギリまで勉強時間を削り記憶のメンテナンスにかかる時間を省く。また、得点源になりそうなことから学習を進める。
算数→どの学校でも配点が高いので、基礎固めから時間をかけて勉強。
なお、各教科ごとの具体的な学習方法は、科目別の記事が参考になるかと思います。
それぞれの科目ごとの勉強法に興味がある方は、ぜひご一読ください。
塾なし中学受験の学習計画について
教材が決まったら学習計画を立てる必要があります。
ここで問題になるのが、塾なしの場合、親が中学受験で必要になる学習内容を把握できていないことが多く、どのくらいの時間が必要になるか検討がつかないことだと思います。

ままんがもその一人でした。
でも、そんなに難しく考えなくても基本的には以下のような流れで考えておけば大丈夫だと思います。
参考までに、こもんがの場合もその日に学習する予定だった内容を理解するための知識が足りない場合などには基礎的な内容から学び直しをしていたこともあり、なかなか計画どおりには進みませんでした。
この時の経験から、中学受験のプロではない親が塾なし中学受験の計画を立てる場合のポイントは、余裕を持った学習計画を立てることのように思います。
なお、学習スケジュールの立て方については以下の記事に詳しいやり方をまとめてあるので、もしよければ参考にしてください。
塾なし中学受験でわからない問題があった場合どうするか
塾なし中学受験を考えている場合、「わからない問題があった場合にどうすれば良いのかな?」って疑問に思いませんか?
こもんがの塾なし中学受験の場合は、家庭教師や塾などは全く利用しなかったため、わからない問題は自分達だけで解決する必要がありました。
具体的には、問題の難易度の見直しや繰り返し学習、基礎の確認など地道な作業を繰り返しつつわからない問題に対応していました
そして、何をやっても理解できない問題については、打つ手なしであきらめたこともありました。
でも最近は、わからないところを質問できるラクモンや、中学受験の指導経験者にスポット的に教えてもらうことも可能なココナラ のようなスキルマーケットもあるので、積極的に利用すると効率的に学習を進めることができると思います。
》【塾なし中学受験】わからない問題はどうするの?質問できる?解決方法6選
過去問への取り組み
過去問題は問題を解くだけではなく、本番の予行演習も兼ねて、本番となるべく同じ条件で解きました。
具体的には、本番と同じ時間割、スケジュール、文房具、時には入試本番で着る予定の服を着て、どこか気になる点はないかを確認していました。
また、過去問を解き始めたのは2学期の後半なのですが、いきなり本命校の過去問を解くのではなく、本命校と出題傾向が似ている学校の過去問を使うなど、4教科分を通して解くことに慣れてから、本命校の過去問題に取り組むようにしていました。
ほかにも、5年生の始めくらいまでには興味のある学校の過去問を取り寄せて出題傾向を把握しておき、普段の学習を通して志望校の過去問対策をしていました。
塾なし中学受験における先取り学習について
先取り学習については賛否両論あると思うのですが、塾なし中学受験をする場合には、中学受験の勉強を始める前に、最低限の内容は理解しておいた方が良いです。
こもんがは、先取り学習なしで中学受験の勉強をしたのですが、特に算数においては学習効率が悪くて相当痛い思いをしました。
もしかすると、中学受験の勉強を始めるのが小5だったり、小6からといった場合は先取り学習なしでもそれほど困ることはないかもしれないです。
でもこもんがのように小4から中学受験の勉強を始めた場合、特殊算の思考を整理するために必要な面積図が書けなかったり、少数と分数の計算や分数同士の計算ができなかったりと、足りない知識を補填するためにその都度学習が中断されていました。
この辺りの話についてはとても長くなってしまうので、以下の記事にまとめてあります。
最低限必要な学習内容や、先取り学習の方法に興味がある方はぜひ参考にしてください。
》【塾なし中学受験】先取り学習なしで後悔したこれだけはやっておくべきこと
模試を受ける
塾なしの場合は、塾のようなクラスわけもなく一緒に勉強している仲間もいないので、自分の立ち位置が全然わからないです。
なので、自分のレベルを把握するため、それから試験に慣れるためにも模試の受験は必須です。
大手進学塾で毎月のように行われている模試や公開テストは、塾に通っていなくても塾の公式サイトから申し込むことができるので受けてみることをおすすめします。
とりあえず、無料で受けられる全国統一小学生テストで腕試しをしてみても良いかもですね。
また、志望校別模試については進学塾が開催しているもの以外にも、中学校がプレテストみたいなのをやっている場合もあるので、志望校で開催がある場合はぜひぜひ参加してみてください。
ちなみに、推薦入試で受験する場合はプレテストの受験が出願の条件になっている学校もあるので、早めに情報を集めておくことをおすすめします。
》中学受験の専願入試・推薦入試とは?メリット・デメリットと実施校一覧
志望校を決める
志望校を決めるにあたっては学校の進学実績や難易度に目がいきがちなんですけど、実際に入学して見るとほかにも大事なことはたくさんあると感じました。
特に、入学するまでは全く想像できなかったのですが、学校の指導方針は学校生活を送る上でとても影響が大きいと感じました。
指導方針というとわかりづらいのですが、大きく分けると以下のふたつに分けられます。
学校主導の指導方針。
生徒の自主性に任せた指導方針。
この二つは指導の仕方が全く逆なので、合わない方の学校に入ってしまわないように志望校選びの際はしっかり確認しておくことをおすすめします。
情報収集
塾なしだと情報が手に入りづらいというのは一昔前の話で、中学校の公式サイトや私学協会、大手進学塾が運営するサイトなどを利用して情報を集めることができます。
大手進学塾から発信されている情報は、宣伝っぽいものや学力型入試偏重気味な面もあるんですけど、通塾組がどんな種類の情報に触れているのかを知っておきたかったこともあって、ままんがはリサーチするようにしていました。
そのほかにも、学校主催の説明会や体験授業、文化祭といったイベントにも参加しました。
当然かもしれないんですけど、募集要項と公式サイト、学校に足を運んで得られる情報が一番役に立ちました。
中文際や体育大会もおすすめ
志望校が中学校総合文化祭や中学校体育大会などに参加している場合は、観に行くと生徒たちの普段の様子がわかります。
特に習い事をしていて入りたい部活があるような場合、先輩たちが活躍する姿を見ることは子供にとって大きな刺激になり「絶対にこの学校に合格したい」という気持ちになるようです。
県別と全国があるのですが、県別に開催されているものだと自宅からも観にいきやすいのでおすすめです。
塾なし中学受験における親の役割
塾なし中学受験をする場合、情報集めから教材の選定、学習面でのサポートまで、親がやらなくてはいけないことはたくさんあります。
塾や家庭教師を利用していても親が子供をサポートする必要はあるんですけど、塾なし中学受験の1番の特徴は「親に対してのサポートが何もない」ところです。
そして、やり方がわからない、迷いがある、悩んでいる、行き詰まってしまったという時も、自分でなんとかする必要があります。
なので中学受験の目的が「塾なし中学受験すること」ではない限り、きついと感じた時は家庭教師や個別指導なども利用しつつ乗り切っていくことをおすすめします。
》中学受験に使えるおすすめのオンライン家庭教師一覧と失敗しない選び方【厳選版】
また、子供の勉強を手伝って力尽きてしまった時は、家事サービスなども検討すると気持ちと時間の余裕が持てるのでぜひ利用してみてください。
まとめ
こもんがが中学受験をした頃は、塾なしで中学受験をするのは無謀という考え方が一般的でした。
でも最近は、ネットを利用して簡単に教材や情報が手に入ることもあり「子供のやる気」と「親のやる気」さえあれば塾なしでも充分に高いレベルまで狙えると思います。
塾なし中学受験は集団塾と違い、自分に合わせた計画が立てられる、自分に必要な内容だけを学習できるなどメリットがたくさんあります。
こもんがは小6の夏休みまで週5回の習い事を続けながらの塾なし中学受験だったのですが、「自分に必要な学習」に充てた時間は、通塾して同じような難易度の学校に合格した子供達とそれほど変わらないように思います。
それから、中学受験が終わってしばらく経ってから感じたことですが、中学受験で身につけた学習スタイルは中学入学以降も影響するようです。
こもんがの場合、勉強は「人に教えてもらう」というよりは「自分でなんとかするもの」という感覚が強いようで主体的に勉強をしてくれるようになりました。
なので、こもんがにとっての塾なし中学受験は、合否だけでなく、その経験自体がプラスになったとも感じています。
いずれにしても中学受験への取り組みは、各家庭や子供に合っていることが一番大切だと思います。
この記事が、塾なし中学受験に興味がある人の役に立つことがあれば嬉しいです。