中学受験を考えていて、なんとなく理科が苦手っていう子供多いんじゃないでしょうか?

理科ってやること多いんだよ

内容が多岐にわたってるし、知識、思考力、計算も必要だったり…これって本当に1教科?っていうレベルだよね
こもんがが中学受験した時に思ったのは、理科は、苦手意識を持ってしまったらかなりきつい教科だということです。
こもんがの場合、習い事をしていたので理科の勉強は小6の夏休みに入ってから始めました。
なので、理科の学習には6ヶ月ほどしかかけられる時間がなく、とにかく効率よく学習を進めていくことを考えました。
限られた時間で効果的に学習を進めるには、本人のモチベーションを保つことが不可欠です。
教材を厳選することはもちろんですが、特に、理科を嫌いにならないように工夫しました。
ポイントは以下の二つです。
- 子供が楽しめる実験動画を併用し、理科で学ぶ内容に興味を持たせる。
- 問題集だけでなく、アプリやプリントなども使って飽きないように工夫する。
使った教材は以下の6つです。
- 基礎知識を学ぶための教材
- 丸まる要点ノート理科ー国立・私立中学受験 (学習研究社)
- 倉橋修先生主宰の『サイエンス・ラボ』の実験動画
- 『映像授業 Try IT』の中学理科の動画
- 基礎知識を実践力にするための教材
- 理科メモリーチェック(日能研教務部)
- 『JES出版』サイトの公開コンテンツ
- 四科のまとめ 理科(四谷大塚)
それでは、具体的にどんな風に勉強したかを紹介してみようと思います。
= 目次 =
理科の基礎知識を学習するために使った教材と勉強方法
丸まる要点ノート理科ー国立・私立中学受験 (学習研究社)
限られた時間で最大限の効果を出す必要があったので、教材選びはとにかく慎重にしました。
選択の基準としては、参考書はできるだけ薄く、かつ、中学受験に必要な最低限のことが含まれているかどうかです。
こういった条件だと、中学受験に精通した編者者が出版している教材が最適です。
なので、『日能研』の『理科メモリーチェック』、『サピックス』の『理科コアプラス』、『四谷大塚』の『四科のまとめ理科』の中から選ぼうと思っていました。
どの教材もとてもよくまとまっていたのですが、構成的に、
- 概要を学ぶための参考書
- 理科メモリーチェック
- 丸まる要点ノート理科
- 学んだ知識の確認
- 理科コアプラス
- 四科のまとめ理科
として使えそうでした。
『丸まる要点ノート』は中学受験専門ではない学研から出版されているのですが、内容は日能研の『メモリーチェック』とほぼ同じです。違いは、
『メモリーチェック』→箇条書き中心にまとめられている。
『丸まる要点ノート』→文章中心にまとめられている。
といった具合です。
どちらを選ぶかは好みの問題なのですが、こもんがは、社会でも使った『丸まる要点ノート』を最初に使う教材にしました。
実際の使い方としては、まとめ部分に一通り目を通したあと、確認問題を解くといった、ごく一般的な方法です。
そしてここからがポイントなのですが、一度学習したところを『暗記アプリ』に取り込み、スキマ時間に繰り返し復習しました。
『暗記アプリ』を使っての学習は、効果が絶大なので強くオススメします!というか、時間がなく、効率よく学習したいこもんがの場合は必須でした。
『暗記アプリ』は色々あるのですが、実際にこもんがが使ったアプリとその勉強方法については、『【塾なし中学受験】暗記カード?暗記ノート?スマホでも使える暗記アプリで覚えよう!』に、失敗談も含めてまとめてあるので、興味がある人はぜひ読んでみてください。
倉橋修先生主宰の『サイエンス・ラボ』の実験動画
『丸まる要点ノート』を使って理科の勉強を始めたこもんがですが、表面的なことしか理解できていないように感じる事がありました。
もっと分厚い参考書を使って勉強すれば良いのかもしれませんが、そんな余裕は、精神的にも時間的にもありません。
なので『丸まる要点ノート』を使って勉強するのと並行して、対応する単元の実験動画を視聴することにしました。
動画だと2次元的な媒体よりも圧倒的な情報量と説得力があるので、効果的、かつ効率よく学習を進めることができます。
『Youtube』などで探すと理科の実験動画はたくさんあるのですが、こもんがが使ったのは 倉橋修先生の『サイエンス・ラボ』で公開されている『実験動画』です。
倉橋先生は河合塾で25年間教えた後、独立されて名古屋で実験教室を主宰されています。
倉橋先生の実験動画の素晴らしい点は、子供が楽しめることはもちろん、中学受験の内容に対応しているところです。
参考書だと退屈に感じることも、実験動画で見るとすごく面白かったり驚きがあったりします。

音の実験動画で鈴の音が聞こえなくなったりとか、びっくりで目が点になっちゃって、魔法なのかもって、とにかくとにかくすごいんだよ!
そういった強い印象があると、「もっと知りたい」というエネルギーが自然に湧き上がってきます。
そうすると、単なる「知識」というよりは、深いレベルでの「理解」という形で記憶に残っていきます。
実験教室に通うことができればさらに学べることも多いとは思うのですが、時間の余裕がなかったこもんがにとって、動画はありがたい存在でした。
時間に追われて殺伐としていた受験生活の中、やさしい語り口と楽しい実験動画でこもんがを理科好きにしてくれた倉橋先生は、神様の様な存在でした。
こもんがが受験した当時はなかったのですが、現在は朝の時間を有効に使ったオンラインでの講座も開講しているようです。
塾に通っていても、『理科が苦手』と思っている子供たちにもぜひおすすめしたいです。
『映像授業 Try IT』の中学理科の動画
その他に、『家庭教師のトライ』でお馴染みの、株式会社トライグループが運営している、『映像授業 Try IT』の中学理科の動画も利用しました。
中学理科の内容はそのまま中学受験の範囲と重なる部分が多くあります。
それぞれの動画が約10−20分程度で長すぎず、動画のタイトル名から必要な情報が探しやすかったため、理解が弱い単元をピンポイントで学習するのに役立ちました。
理科の実践力をつけるために使った教材と学習方法
学習した知識を中学受験の本番で使える力に変えていくために、練習問題にも取り組む必要がありました。
こもんがは、基礎をひと通り学習した後、大きく3段階に分けて実践力をつけていきました。
どの教材も秀逸で、この順番で使うと無理なく力がついていきました。
『JES出版』のサイトで無料公開されている問題
まずは、基本的な知識が身についているかの確認です。
使った教材は、『JES出版』ホームページで無料公開されている
- 『中学受験の理科』
- 『確認テスト』
です。
JESさんのサイトは、見た目の派手さはなくインターネット黎明期を思い出させるような実直な作りになっています。
公開されている問題も質重視といったところで、必要なことだけを短期間でしっかりと勉強したかったこもんがにはぴったりでした。
『中学受験の理科』だけでなく中学用の『確認テスト』も、中学受験のための理科の学習にはちょうど良いレベルでした。
問題の構成としては、プリント一枚に大問が3問ずつくらいにまとめられいます。
一枚につき15分くらいと、ほどよい時間で一つの単元が終わるので、達成感が感じられ、苦痛に感じません。
また、単元ごとに内容もガラリと変わるので、マンネリ化することもなく学習していました。
スキマ時間に知識の確認ができる量なので、
『理科の何がわからないのかすらわからない!』
といったようなお子さんの弱点発見にもオススメです。
日能研の『メモリーチェック』のポイント・チェック問題
『理科メモリーチェック(日能研教務部)』は、『丸まる要点ノート』と『JES出版さんの問題』で必要な知識が抜けていないかの確認のために使いました。
先に使った教材で必要な事は理解できていたようで、ほぼ間違えることもなく、すぐに終わりました。
四谷大塚の『四科のまとめ 理科』
ここまできたら、あとはとにかく問題になれることです。
苦手な単元と、計算が必要な単元を中心に、四谷大塚の『四科のまとめ理科』を使って本番にも対応できる力をつけました。
塾に通っていても理科の実験動画と暗記アプリを取り入れる方法はオススメ
理科は、覚えることが多く、思考力や計算が必要な問題もあったりで、苦手意識を持ってしまうと勉強するのがきついです。
反対に、一度楽しさを覚えると、疑問に対する答えを見つけようと、子供が自発的に動いてくれるようになります。
もともと知識欲が旺盛な子供であれば、紙の上の情報だけでもそういった状態になるのかもしれないのですが、こもんがのような普通の子供には実験動画が一番効きました。
塾に通っていても、『暗記アプリ』と『実験動画』を取り入れる方法はおすすめなので 理科に苦手意識を持ってしまっている場合は、ぜひおためしください!
なお、他の教科を勉強したときの体験談と塾なし中学受験の方法についても別記事にまとめてあるので、ぜひ参考にしてください。