中学受験を考えていて、なんとなく理科が苦手っていう子供多いんじゃないでしょうか?
理科ってやること多いんだよ〜。
内容が多岐にわたってるし、知識、思考力、計算も必要だったり…これって本当に1教科?っていうレベルだよね。
小6の夏休みまで週5回の習い事を続けながら塾なし中学受験をしたこもんがですが、その時に思ったのは、理科は苦手意識を持ってしまったらかなりきつい教科だなということでした。
この記事では、小6の夏から半年足らずで理科を中学受験本番に間に合わせた勉強法について書いてみたいと思います。
理科は「ふつー」だったこもんがが、理科を「好き!」になることができた勉強方法なので、
理科が苦手!
理科が受験本番に間に合わない!
塾なし中学受験の理科の勉強法が知りたい!
といった場合は役に立ててもらえるかなと思います。
基本的な学習方針
こもんがの場合、習い事を優先していたため理科の勉強は小6の夏休みから始めました。
なので、理科の勉強には6ヶ月ほどしかかけられる時間がなく、できるだけ効率よく学習を進めていく方法を考えました。
限られた時間で効果的に学習を進めるには、本人が理科の勉強に興味を持って、好きになることがいちばんです。
ということで、参考書とにらめっこをする学習スタイルではなく、以下のような工夫をして勉強を進めていきました。
理科を好きになってもらうための工夫
子供が楽しめる実験動画を併用し、理科で学ぶ内容に興味を持たせる。
問題集だけでなくアプリやプリントも使い、学習をマンネリ化させない。
学習の手順
「時間が足りない!」ことに挑戦する必要があったので、まずは一通りの知識を詰め込み、細かいことは後から補填していく流れで勉強しました。
大まかな学習のイメージとしては以下のようになります。
・苦手単元の説明動画を見る。
当初は「STEP2」の動画利用は考えていなかったのですが、化学系の単元に入ってからは参考書だけでの学習に限界を感じ、実験動画を取り入れるようになりました。
これが大正解で、こもんがが理科好きになるきっかけになりました。
理科の勉強に使った教材
理科の勉強には以下の6つの教材を使いました。
理科の学習に使った教材
基礎知識を学ぶための教材
基礎知識を実践力にするための教材
四科のまとめ 理科(四谷大塚)
また、上記の教材の他にも、学習の手段として暗記アプリも使いました。
理科の基礎知識を学習するために使った教材と勉強方法
中学受験本番までに残された時間が約半年という、1秒も時間を無駄にできない状況だったため教材選びはとにかく慎重にしました。
教材選びでミスって別教材でやり直しなんてことになると、何よりも大事な時間が無駄になってしまいます。
選択の基準としては、参考書はできるだけ薄く、かつ中学受験に必須の重要事項が含まれているかどうかでした。
こういった条件だと、中学受験をよく知る編者者が出版している教材が安心できます。
なので、以下の3つの教材を検討しました。
理科メモリーチェック(日能研)
理科コアプラス(サピックス)
四科のまとめ理科(四谷大塚)
全て取り寄せてみたところ、どの教材もよくまとまっているという共通点はあったのですが、構成に違いがあり、それぞれ以下の用途で使えそうだなと感じました。
必須事項を学習するための参考書
理科メモリーチェック
丸まる要点ノート理科
学んだ知識の確認と演習
理科コアプラス
四科のまとめ理科(四谷大塚)
『丸まる要点ノート』は中学受験専門ではない学研から出版されているのですが、内容は日能研の『メモリーチェック』とほぼ同じです。
違いは編集の手法で、以下のような特徴があります。
『メモリーチェック』→箇条書き中心にまとめられている。
『丸まる要点ノート』→文章中心にまとめられている。
どちらを選ぶかは好みの問題なのですが、こもんがは、社会でも使った『丸まる要点ノート』を中学受験に必要になる知識を学ぶための最初の教材にしました。
丸まる要点ノート理科ー国立・私立中学受験 (学習研究社)
『丸まる要点ノート』を使ってどんな風に勉強を進めたかというと、まずは単元のテーマとなっている説明部分に一通り目を通したあと、確認問題を解くといった作業をしました。
そしてここからがポイントなのですが、『丸まる要点ノート』で一度学習したところを『暗記アプリ』に取り込み、スキマ時間に繰り返し復習しました。
学習イメージとしては以下のようになると思います。
なお、丸まる要点ノートは現在絶版で、新品が手に入りづらい状況です。
もしこもんがと同じ教材で塾なし中学受験に挑戦しようかなと思っている人がいたら、「丸まる要点ノート」に瓜二つの「中学入試Day-Week-Month学習プログラム」を使うと良いと思います。
暗記アプリは効果絶大
『暗記アプリ』を使っての反復学習は、効果が絶大なので強くオススメします!というか、時間がなく、効率よく学習したいこもんがの場合は必須でした。
『暗記アプリ』もたくさんあるのですが、実際にこもんがが使ったアプリとその使い方については、以下の記事に詳細をまとめてあるのでぜひ参考にしてください。
》【塾なし中学受験】暗記カード?暗記ノート?スマホでも使える暗記アプリで覚える
倉橋修先生主宰の『サイエンス・ラボ』の実験動画
実験動画を使うようになった理由
『丸まる要点ノート』を使って理科の勉強を始めたこもんがですが、化学系の分野に入った頃から表面的なことしか理解できていないように感じる事がありました。
もっと分厚い参考書を使って勉強すれば良いのかもしれませんが、そんな余裕は精神的にも時間的にもありません!
考えた挙句、『丸まる要点ノート』を使って勉強するのと並行して、対応する単元の実験動画を見ることにしました。
サイエンス・ラボの実験動画
『Youtube』などで探すと理科の実験動画はたくさんあるのですが、こもんがが使ったのは 倉橋修先生の「サイエンス・ラボ」で公開されている「実験動画」です。
倉橋先生は河合塾で25年間教えた後、独立されて名古屋で「サイエンス・ラボ」という実験教室を主宰されているのですが、倉橋先生の実験動画の素晴らしい点は、子供が楽しめることはもちろん、中学受験の内容に対応しているところです!!
「サイエンス・ラボ」の動画はYoutubeの倉橋先生のページから直接見ることもできるのですが、こもんがは、中学受験に必要な単元の動画がまとめられており、動画によっては対応する「練習問題」が提供されている「サイエンス・ラボ」のホームページの「実験動画」から見るようにしていました。
「サイエンス・ラボ」の「実験動画」で一覧になっている実験動画を全て見たこもんがですが、参考書だと退屈そうにしていた理科の勉強が、驚きと感動の連続に変わっていきました。
音の実験動画で鈴の音が聞こえなくなったりとか、びっくりで目が点になっちゃって、魔法なのかもって、とにかくとにかくすごいんだよ!
実際の現象を目の当たりにすると強い印象があるせいか「もっと知りたい」というエネルギーが自然に湧き上がり、単なる「知識」というよりは、深いレベルでの「理解」という形で記憶に残っていくようでした。
楽して学べる…最強の勉強法を見つけたと思いました。
また、「サイエンス・ラボ」で練習問題が提供されている動画については、印刷して解くようにもしていました。
練習問題の解説動画が用意されている単元もあるので、塾なし受験を考えている人も、そうでない人もぜひ利用してみてください。
時間があれば実験教室に通いたかった
おそらく、実験教室に通うことができていればさらに学べることも多かったとは思うのですが、時間の余裕がなかったこもんがにとって倉橋先生の動画はありがたい存在でした。
こもんがが受験した当時はなかったのですが、「サイエンス・ラボ」では朝の時間を有効に使ったオンラインでの講座も開講しているようです。
塾に通っていても、「理科が苦手…」と思っている人にもおすすめだよ!
「映像授業 Try IT」の中学理科の動画
理解が浅い単元を中心に、家庭教師のトライでおなじみの株式会社トライグループが運営している、「映像授業 Try IT」が無料で公開している「中学理科」の動画も利用しました。
中学理科の内容はそのまま中学受験の範囲と重なる部分が多くあります。
それぞれの動画が約10−20分程度で長すぎず、動画のタイトル名から必要な情報が探しやすかったこともあり便利に使いました。
また、「映像授業 Try IT」で「中学理科」を担当されている伊丹先生の解説はとてもわかりやすいのでおすすめです。
伊丹先生は、たこまるさんすう(たこやきまるめがねの中学受験算数)というブログで、中学受験に対応した「映像授業 Try IT」の動画を一覧にしています。
そして、動画の一覧表には解説ブログへのリンクがあり、メモリーチェックの対応ページ情報や、保護者向けの指導ポイントについての解説がもあります。
理科だけではなく中学受験の算数についても動画と演習問題が公開されているのでぜひ使ってみてください。
理科の実践力をつけるために使った教材と学習方法
学習した内容を中学受験の本番で使える力に変えていくために、練習問題にも取り組む必要がありました。
こもんがは、基礎をひと通り学習した後、大きく3段階に分けて受験本番に対応できる力をつけていきました。
イメージとしては以下のようになります。
どの教材も秀逸で、この順番で使うと無理なく力がついていきました。
「JES出版」のサイトで無料公開されている問題
まずは、基本的な知識が身についているかの確認をしました。
使った教材は、「JES出版」ホームページで無料公開されている以下の教材です
『中学受験の理科』
『確認テスト』
JESさんのサイトは、見た目の派手さはなくインターネット黎明期を思い出させるような実直な作りなのですが、公開されている問題は質重視といったところで、必要なことだけを短期間でしっかりと勉強したい場合にはぴったりです。
また、「中学受験の理科」だけでなく中学生用の「確認テスト」も、中学受験のための理科の学習にはちょうど良いレベルでした。
JESさんの問題の良いところなのですが、プリント一枚にテーマとなる単元の大問が3問ずつくらいにまとめられておりテンポ良く学習できる点です。
一枚につき15分くらいと、ほどよい時間で一つの単元が終わるので、達成感が感じられ、苦痛に感じません。
また、単元ごとに内容もガラリと変わるので、マンネリ化することなく学習を進められます。
スキマ時間に知識の確認ができる量なので、
「理科の何がわからないのかすらわからない!」
といったようなお子さんの弱点発見にもオススメです。
実際に勉強を始めるとわかってもらえると思うのですが、学習の達成感やテンポは受験勉強を継続していく上でモチベーションの維持にも繋がるポイントだったりします。
JESさんのプリントは問題の良さと使いやすさだけでなく、学習意欲の維持といった点でもとても良くできているのでぜひぜひ利用してみてください。
日能研の「メモリーチェック」のポイント・チェック問題
「理科メモリーチェック(日能研教務部)」は、「丸まる要点ノート」と「JES出版さんの問題」で必要な知識が抜けていないかの確認のために使いました。
先に使った教材で必要な事は理解できていたようで、ほぼ間違えることもなく、すぐに終わりました。
やらなくてもよかったのかもしれないのですが、日能研さんのまとめ問題集がほぼ完璧になっているのがわかったことは精神的な安定につながりました。
四谷大塚の『四科のまとめ 理科』
ここまできたら、あとはとにかく問題になれることです。
苦手な単元と、計算が必要な単元を中心に、四谷大塚の『四科のまとめ理科』を使って入試本番にも対応できる力をつけました。
塾に通っていても理科の実験動画と暗記アプリを取り入れる方法はオススメ
理科は、覚えることが多く、思考力や計算が必要な問題もあったりで、苦手意識を持ってしまうと勉強するのがきついです。
反対に、一度楽しさを覚えて理科を好きにると、疑問に対する答えを見つけようと子供が自発的に動いてくれるようになります。
もともと知識欲が旺盛な子供であれば、紙の上の情報だけでもそういった状態になるのかもしれないのですが、こもんがのような普通の子供には実験動画が一番効きました。
塾に通っていても、「暗記アプリ」と「実験動画」を取り入れる方法はおすすめなので、特に理科に苦手意識を持ってしまっている場合は、ぜひおためしください!
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