『スタディサプリ』を使って、塾なし中学受験をした話ってあまり聞かないですね。
小6の夏休みまでは週5回習い事を続けながら塾なし中学受験をしたこもんがは、『スタディサプリ』の算数・応用編を中心に利用して受験算数の勉強をしました。
その結果、Z会で難関校レベルとされている学校に合格することができました。
こもんがは、スタディサプリと合わせて3つの教材を使ったのですが、どの教材も良問揃いで解説がわかりやすく、習い事をせずに中学受験の勉強だけに集中していたら、もう少し難易度の高い学校も狙えたかも?と感じるほどの手応えがありました。
ということで、この記事では、以下の内容を記事にしたいと思います。
塾なし中学受験で算数の勉強に使った教材と勉強法。
中学受験におけるスタディサプリと相性の良い教材。
スタディサプリを中心に使い、習い事を続けながら塾なし中学受験の算数を勉強をした体験談。
以下のような方はぜひご一読ください。
スタディサプリを使った中学受験に興味がある。
スタディサプリと相性の良い教材が知りたい。
スタディサプリで到達できるレベルが知りたい。
スタディサプリについて
塾なし中学受験するにあたって算数の勉強に使った3つの教材の中でも、スタディサプリは絶対に外せない存在でした。
『スタディサプリ』って、学習動画のなんでも屋さんみたいな品揃えで、ものすごい量の動画があるんですけど、うまく使えば最強の学習ツールだなというのが3年間を通して使ってみた感想です。
その理由を挙げると以下のようなものになります。
先生の解説動画を繰り返し見ることができる。
ひとつの動画の長さが5分〜10分程度で子供の集中力が途切れない。
応用編で理解できない単元については「基礎編」を利用して基礎の基礎を確認することができる。
付属のテキストの問題構成に無駄がなく、必須知識を最短距離で学べる。
算数・応用編の講義内容は特殊算中心で中学受験に対応している。
塾なし中学受験をする場合、まず、どうやって受験算数の「基礎」を固めるかが課題になります。
そして、スタディサプリの算数(応用編)を使った学習では、単なる「基礎固め」ではなく「応用問題にも対応できる力」がついたという印象です。
具体的な例を挙げると、スタディサプリの算数・応用編を終える頃には以下のレベルの問題が解けるようになっていました。
四谷大塚の「四科のまとめ」が9割以上解けるようになった。
*四科のまとめ:偏差値55〜60程度
月額2000円ほどでこのレベルまでいけるのは、コスパ的に最高だと思います。
また、スタディサプリが素晴らしいのは安さだけではなく、何よりもその内容です。
スタサプ=動画授業というイメージを持たれている方もいると思うのですが、テキストも一通り見て欲しいです。
特に中学受験についてある程度の知識がある方であれば、大手中学受験塾の教材と遜色のないカリキュラムであることをわかってもらえると思います。
こもんがも最初は絶望的だったのに、スタディサプリで勉強したら応用問題も解けるようになっていたよ。
通塾中の場合や、既に他の教材を使って中学受験を目指している場合でも、受験算数の特殊算の総復習ができる小6講座の後半10講義は、実践レベルでの重要問題がまとめられているのでおすすめです。
塾なし中学受験で算数の勉強に使った教材と役割
こもんがは算数の勉強に、『スタディサプリ』を含めて3つの教材を使いました。
3つの教材にはそれぞれ目的があり、『基礎を固める』、『解法の引き出しを増やす』、『苦手の克服と実践的な力の強化』を期待していました。
そして、各段階で使った教材は以下のようになります。
どの教材にも共通して言えることは、『解説がわかりやすい』ことです。
塾なし中学受験で、家に勉強を教えられる人がいない場合は、ここがすごく大事です!
塾なし中学受験で算数の勉強をした時の手順と概要
次は、各教材を使って学習した際の手順と概要になります。
目的:基礎を固める
そしてどれだけ基礎を固めたかがその後の伸びしろにつながるので、スタディサプリの算数(応用編)を進めていく中で理解が弱い場合は、関連する単元を基礎編で学ぶこともありました。
根気と忍耐が必要な作業なのですが、時間をかけてしっかりと学習しました。
目的:基礎が身についているかの確認・解法の引き出しを増やす
四科のまとめは受験算数に必要な力がついているかの確認と、少し難易度が高めの問題にも取り組み解法の引き出しを増やす目的で使いました。
目的:苦手の克服とより実践的な応用力をつける
特に解説がわかりやすいことがありがたかったです。
塾なし中学受験で算数の勉強をした時の体験談
ここからは、それぞれの教材を利用してこもんがが勉強した時の体験談を中心に書いてみたいと思います。
スタディサプリ 算数
まずは『スタディサプリ』算数 応用篇です。
スタディサプリなしに、こもんがの塾なし中学受験は語れません!基礎はこれで固めました。
というか、スタディサプリとの出会いがなかったら、塾に行かないで中学受験をしようなんていう大それたことは、まず思いつかなかったです。
中学受験だと、つるかめ算とか旅人算とかみたいな、◯△算がたくさんあって考え方と解法を理解しなくちゃいけないんです。
いわゆる特殊残ってやつですね。
かつて、自分の中学受験で苦い思い出のあるままんがとしては、子供が参考書を使って独学でこれをやるのってイメージできないです。
天才みたいな子だったらできるかも?
親が教えることができるとか?
ってことは、うちの場合は…
ちょっと厳しいね
スタディサプリだと、動画で説明を見たあとに付属のテキストの問題を解くっていう構成なので無理なく学習を進めることができました。
また、動画の長さもそれぞれ10分程度なので、こもんがの集中力も途切れなかったです。
特に、算数の応用篇を担当されている繁田和貴先生の教えかたは、すごくわかりやすくて聞いていてまったく退屈しなかったです。
『勉強なのに退屈しない』って、これほどありがたいことはなかったです!
塾に通っていてもイマイチ成績が伸び悩んでいる受験生や、算数が苦痛…というような人には、ぜひ繁田先生の講座を見て欲しいです!
繁田和貴先生の説明は、聞いているだけで頭が良くなった様な錯覚を覚えてしまうほどわかりやすかったです。
算数って楽しいんだ!って思ったよ
ままんがも生まれて初めてそう思ったよ
なお、スタディサプリを使った学習法や体験談については長くなってしまうので以下の記事にまとめてみました。
絶望的だった学習初期から、徐々に中学受験に対応できる力がついていく様子が綴られているので、スタディサプリを使った中学受験に興味がある方は必見です。
四科のまとめ 算数
『スタディサプリ』は、何度かくりかえして勉強したのですが、3周目くらいから四谷大塚の「四科のまとめ」の問題にもとり組むようになりました。
『スタディサプリ』のテキストは、基礎固めを中心に考えられた構成になっています。
解法を理解するためには、無理がなくてちょうど良いんですけど、考えかたがわかるようになってくると物足りなさを感じるようになってきます。
いつの間にか解ける問題が増えてて、問題を解くスピードも上がったよ
なので、ここまでの学習で中学受験に必要な知識が身についているかの確認と、解法の引き出しを増やすことができる問題集を探しました。
いくつかの問題集を検討した結果、四谷大塚の『四科のまとめ』は『スタディサプリ』のテキストから基本部分を除いたような問題と、もうひとひねりだけ必要になるような問題で構成されていたので取り組んでみることにしました。
「四科のまとめ」もスタディサプリ同様、良問が厳選された無駄のない構成です。
基本的な解法を『スタディサプリ』でしっかりと理解できていたこもんがは、「四科のまとめ」のうち、白い番号の基礎的な問題については解くスピードも早く正答率も高かったため、途中からは苦手な単元や、問題番号が黒い少し難易度が高めの問題だけ解きました。
もしかしたら、やらなくてもよかったのかなとも思うですが、中学受験のエキスパートである四谷大塚の問題集に取り組んだことは精神的な安心感につながりました。
四科のまとめの問題は、子供のころ中学受験したままんがも見たことある問題があったよ
し、昭和時代に?
…時空を超えて語りつがれる良問ってことかも…
時代じゃなくて、時空を越えちゃうんだ!?すごいパワーがありそう。
『すぐる学習会』の無料問題
こもんがは6年生の夏休みまでは『スタディサプリ』と四谷大塚の『四科のまとめ』を使って勉強してきたのですが、夏休みが終わってからはすぐる学習会さんの『まとめテスト』の問題を中心に勉強しました。
『スタディサプリ』も『四科のまとめ』も申し分のない教材なのですが、問題が厳選されている分その数に不安が残ります。
この頃のこもんがは、基礎はほぼ完璧で応用問題でも素直なものは解けていたので、とにかく色々な問題に挑戦して、より実践的な力をつける必要がありました。
『すぐる学習会』さんは、東京にある四谷大塚の提携塾なのですが、ホームページで中学受験用の演習問題を無料(!)で公開されています。
モバイルでみると、トップページの下の方に練習問題が掲載されているのですが、その量は膨大で多岐に渡っています。
そして、なによりも、それぞれの問題の解説がとても丁寧でわかりやすいのです!
しかも、良問揃いで、解説も丁寧で、無料なのが信じられないというか、ままんがは申し訳なく感じつつもありがたく使わせていただきました。
『まとめテスト』を使う以前にも、計算力をつけるために『中学入試用・計算問題集』や、苦手な問題をなくすために単元ごとの練習問題を使わせていただいていたのですが、どれも受験算数の力をつけるために役立ちました。
中でも、『よく出る図形100題』は、謎解きクイズの感覚で使えて楽しく勉強できました。
A4紙を四つ折りで一題分になっているので、持ち歩きやすく、外出先での隙間時間に眺めていることもありました。
こもんがが受験する予定だった学校は図形問題が多い出題傾向にあったので、図形を楽しく学べたのはとても助かりました。
三角形とかめっちゃ詳しくなったよ
とりあえず補助線引いたり、とんち大会みたいで楽しかったよね
また、四谷大塚の「予習シリーズ」の詳しい解説も「シリーズ対応表」といった一覧で掲載されています。
予習シリーズを使って勉強しているけれど解説を読んでもわからない!といった場合にもぜひ利用してみてください。
すぐる学習会さんの解説は本当にわかりやすいのでおすすめです。
良い教材を使って正しく勉強すれば、塾なしでも実力はつく
実はこの3つの教材以外にも、いくつかの参考書や問題集を試してみたのですが、なんかあわない、ということで結局使わず、結局この3つに落ちつきました。
あわなかった理由はどれも、『解説がわかりにくい』です。
塾なしで勉強する場合、解説のわかりやすさと正確さは教材選びの肝ですね。
入試本番、こもんがは算数が簡単だったと毎回言っていたので、良い教材を使って正しく勉強をすれば塾なし、塾ありに関わらず実力はつくのだなと思いました。
また、教材の値段と質は必ずしも比例せず、また、無駄のない学習をするためには組み合わせる教材も重要なポイントだと感じました。
特に小6の夏まで週5回の習い事を続けながら受験勉強をしていたこもんがは「必要な学習はするけど、余計な学習はしない」ことを追求しており、この3つの教材の組み合わせは充分目的を果たしてくれました。f
自分達と同じように中学受験の算数を最短距離で仕上げたい場合はもちろん、塾に通っているけど算数の勉強が思うようにいかないといった場合もぜひこの記事で紹介した教材を参考にしてもらえると嬉しいです。
また、以下の記事ではスタディサプリを中学受験で使うコツとおすすめの人についても解説しています。
スタディサプリを使った中学受験に興味がある人はぜひ参考にしてください。
中学受験を考えている人は以下の記事もおすすめです!