
ひとむかし前まで、塾なし中学受験は「無理・無謀」や、「親が教えられないとできない」といった否定的な考え方が一般的でしたよね
でも、最近は、ICTが広く活用されるようになってきたことや、インターネット上で情報収集が簡単にできるようになったことなどもあり、塾なし中学受験も「やる気」と「やりかた」さえわかればそこまで難しいものではなくなってきています。
ままんがも中学受験の勉強なんて教えられないのですが、こもんがは小6の夏まで週5回の習い事を続けながら、4割くらいが旧帝医早慶に進学する学校に合格することができました。
塾なし中学受験と言っても、
参考書や問題集を使って独学で勉強する
問題集とICTを併用し、独学で勉強する
基本的に問題集とICTを併用して勉強するが、部分的に家庭教師なども利用する
といったように、その方法もさまざまです。
一番大切なのは「自分達に合っている方法を選択する」ことだと思うのですが、こもんがの場合は「問題集とICTを併用し、独学で勉強する」という方法で塾なし中学受験をしました。
塾なし中学受験の場合は、親がどうやって子供をサポートするかで明暗が決まると言っても過言ではないと思います。
この記事では「問題集とICTを併用し、独学で勉強する」塾なし中学受験の方法を、受験生活を通して子供をサポートした親の目線でまとめてみました。
塾なし中学受験に興味があり、塾なし中学受験の体験談や、親はどんなことをすれば良いのかを知りたい、または習い事を続けながらの中学受験ってできるのかなと疑問に感じているような場合に参考にしてもらえるかなと思います。
= 目次 =
こもんがが塾なし中学受験をすることにした背景

塾なし中学受験のやり方の前に、まずはこもんがが塾なし中学受験をすることになった背景を簡単に説明しておきたいと思います
そもそもなのですが、こもんがは中学受験をすることは考えていませんでした。
というのも、こもんがは週5回習い事に通っており「通塾が必須」と言われている中学受験は物理的に不可能で、だからと言って夢中になっている習い事をやめて中学受験をするのはこもんがにとって正しいことのように思えなかったからです。
なのですが、たまたま試してみたスタディサプリの印象がとても良かったため、「習い事を続けながら」塾なし中学受験に挑戦することにしました。
次の章からは、この時の経験をもとに塾なし中学受験のやり方について書いていきたいと思います。
情報を集める
塾なし中学受験をするにあたっては、まずは情報を集める必要があります。
以下、どんな情報を集める必要があるかを挙げていきたいと思います。
中学受験とはどんなものか
まずは、中学受験がどんなものかを知る必要があります。
家庭内に中学受験経験者や、中学受験に関わったことがある人がいる場合には、どんな選択肢があって、何をすれば良いのか、どんなことを学べば良いのかといったようなことをイメージをすることができると思うのですが、いない場合は未知の世界になると思います。
中学受験という進路は、高校受験や大学受験のように学校の先生が関わるといった場面はほぼなく、塾や親などが子供を引っ張っていく必要があります。

なので、塾なし中学受験の場合は親が全面的に子供をサポートすることになります
また、出題内容については過去問題を見てもらうとわかるのですが、小学校の指導要領に含まれない内容のため、難易度に合わせた学習が必要になってきます。
過去問もたくさん取り寄せると結構な出費になってしまうのですが、四谷大塚のサイトで会員登録をすると、450校分の過去問題が掲載されている「中学入試過去問データベース」を見ることができるので利用してみても良いかもしれません。
受験する学校の情報
学校の情報に関しては、学校の公式サイトや学校案内を確認するだけでなく、学校主催の説明会やイベントにも参加するようにします。
学校の公式サイトと募集要項
学校の公式サイトでは、募集要項のほか学校へのアクセスや施設情報にはじまり、進学実績、教育方針や提供されているカリキュラムまで記載されています。
募集要項には出願方法や募集人数、試験日、入試科目など受験に必要な情報が掲載されています。
2教科入試や英語入試、または思考力型といったいわゆる新タイプ入試が実施されている場合は、その選抜方法についても記載があります。

早い時期に募集要項を確認しておくと、学力型入試以外の選抜方法の準備をすることもできます!
こもんがのように、習い事などで時間の捻出が難しいような場合、1教科や2教科、または自己アピール入試などを取り入れている学校を選択するのもありだと思います。
こもんがも、中学受験の勉強とは別に英検などにチャレンジしていたこともあり、英語入試で受験した学校もありました。
学校主催のイベント
学校説明会は学校に関する一次情報を手に入れられるだけでなく、願書の入手もでき、学校の様子や教職員の様子なども知ることができます。
志望校の説明会への参加はもちろんですが、興味がある学校についても時間が許す限り参加しておくと、比較検討できる材料が増えるのでおすすめです。
文化祭や体験授業などにも参加すると子供のモチベーションも上がるので、ぜひいろいろいってみてください。

文化祭に行ったときは、この学校に通いたいからもっと勉強頑張ろう!って思ったよ
出題傾向
志望校になりそうな学校については、なるべく早いうちに過去問を確認して、どんな出題傾向かを把握しておきます。
なぜかというと、学校によって記述問題や図形問題が多かったり、引っかけ問題っぽいものがあったりとそれぞれ個性があるので、なるべく早いうちに出題傾向を把握しておいた方がその後の学習で取りこぼしを防ぐことができるためです。
偏差値が高いと言われているような学校ほど出題内容のくせが強い印象で、しっかりと対策することが必要だと感じました。
ほかに、毎年3月ごろに開催される大手塾の入試報告会に参加すると、難関校を中心とした年度毎の入試問題の分析結果を知ることができるので、参加してみても良いと思います。
教材を選ぶ
塾なし中学受験をする場合、自分達で教材を探す必要があります。
塾なし中学受験の場合、紙媒体、ICT、動画に関わらず「解説がわかりやすい教材」を選ぶようにします。
家庭内に勉強を教えられる人がいない塾なし中学受験の場合は、ここが大事で、まさに肝と言えます。
また、教材を選ぶ時には、必ずその内容を確認するようにします。
ICTや動画教材については、試用期間などを利用し、教材との相性や解説のわかりやすさを確認できるのですが、問題なのは紙媒体の教材です。
こもんがの場合もネットの情報やレビューを参考に、「内容を確認しないで」購入した問題集については、合わずに無駄にしたものがありました。

良い教材っぽいんだけど、相性が良くない、またはレベルが合っていないみたいな感じです
この「レベルが合っていない」っていうのは「参考書や問題集のレベルが」っていうよりも、「解説を理解できるレベルの人材が家庭内には存在しない」みたいな感じです。
なので、紙媒体の教材を購入する場合は、ネット上でのレビューが良くても、一度書店などで内容を確認して「自分達にあっているか」を確認してから購入することをおすすめします。
また、使うタイミングもその時の実力にあったものでないと学習の効率が悪いだけでなく、精神的にも逆効果なので、その時の実力にあったものを使うようにします。
解説がわかりやすいものを選ぶ
評判が良い教材でも、「自分達にあっているか」を確認する
なお、こもんがが塾なし中学受験をした時に使った教材については『塾なし中学受験で使った教材と費用は10万円以下〜中堅校に合格した我が家の場合』に詳しくまとめてあるので、よかったら参考にしてください。
学習計画を立てる

塾なし中学受験だと、学習計画を立てるのが最初の関門かもしれないです
なぜかというと、親自信が中学受験で勉強する内容をわかっていないと、どのくらいの時間が必要になるか見当がつかないからです。
こもんがが塾なし中学受験をした時の経験からすると、計画は予定通りに学習は進まないことを前提として考え、3時間程度で終わりそうな内容も5時間くらいかけるスケジュールにしておいた方が後からあせらずにすみます。
学習スケジュールの作成手順としては、使う予定の教材をいつまでに終わらせるかを考えて、そこから月間、週間と細分化し日々どのくらい学習するかを決めるようにします。
このとき、わからないところがあった場合は繰り返し勉強する必要があることも頭に入れておきます。
また、可能であれば、得意なものとそうでないものに合わせて学習時間を配分しておくと良いです。
このあたりは学習を進めていく上でだんだんわかってくることなので、学習計画の修正行うごとに親御さんのスケジュール作成の腕前も上がってくると思います。
こもんがの場合、暗記は苦手ではないけれども、算数をマスターするためには時間が必要だと感じたので、最初の2年間は算数のみの学習にしておき、理科と社会は小6以降に取り組むといった学習計画を立てました。
集団塾の場合、こういった子供の都合に合わせた変則型の学習計画を立てることは難しいのではないかと思います。

英語入試や思考力型、総合型といった新タイプと言われる選抜方法で中学受験する場合は、塾なし中学受験の方が子供にあった学習計画が立てやすいかもしれないです
勉強をする
教材が決まって、学習計画を作成したら勉強をしていくことになります。
塾なし中学受験で勉強を進めていく時に気をつけるのは、
その時のレベルにあった教材を、目的意識を持って使う
子供が勉強嫌いにならないようにする
さぼらない
ごまかさない
あたりになります。
その時のレベルにあった教材を、目的意識を持ってつかう
レベルが合っている教材を使うことってすごく大事です。
せっかくの良い教材も、レベルがあっていないと時間が無駄になるだけでなく、精神的にも悪影響になる場合もあります。
一般的に、まずは基礎をマスター、次に解法の引き出しを増やし、応用という流れになると思います。
なので、新しい教材に取り掛かる前に、自分のレベルの確認とどんな目的で取り組むのかを明確にしておくようにすると教材選びでの失敗を防げると思います。
子供が勉強嫌いにならないようにする
中学受験の勉強って、小学校で習う内容と違ってすごく難しいです。
特に算数に至っては、学校では100点しか取った事がないみたいな子供でも相当苦労すると思います。
小学校で教えているレベルが低すぎるのか、中学受験のレベルが高すぎるのかは不明ですが、受験算数の問題は大人でも解けない問題がたくさんあると思います。

ままんがも解けない問題がいっぱいありました!
このレベルの内容を子供が独学で取り組むのはかなりきついため、親がうまくサポートしてあげないと受験勉強を否定的に捉えてしまい、中学受験を拒否する事態にもなりかねません。
「できない」、「わからない」って大人でも楽しいことではないですよね。
なので、親は
子供が慣れるまでは、隣で勉強をサポートする
「今はできなくても、努力を続ければできるようになる」と、明るい未来が待っていることを伝えつつ暖かく励ます
といったことを意識して、子供が勉強を否定的にとらえないようにサポートします。
親もこの時期は大変なんですけど、子供が勉強の楽しさを感じるようになるまでの辛抱です。
こもんがも、中学受験の勉強を始めた当初は、まさに絶望的という言葉がぴったりな状態でした。
特に算数においてあまりにも出来が悪く、しつこく理解させようとしたこともありましたが、

できないものは、できない(`・ω・´)キリッ
ということだったので、基礎がひととおり終わるまでは全体像を掴む程度で、難しい問題は深追いナシにしていました。
理解できないまま先に進むのは、ままんが的にはすっきりしない気持ちだったのですが、追い込みすぎて勉強嫌いになってほしくなかったので、耐えました。
地道に勉強を続けるといつの間にかできるようになった問題が増え、親子ともに楽になりました。
基礎が身につき解ける問題が増えてきた頃には、ままんがは隣でがっつりサポートというよりは、日々の学習計画の修正と教材の準備をする程度になりました。
なお、こもんがが実際にどうやって勉強をしたかは、科目毎の記事にまとめてあるので良かったら参考にしてください。
サボらない
塾なし中学受験の場合は強制力がないので、いくらでも勉強をサボる事ができます。
特に、勉強を始めてしまえば大丈夫なんですけど、取り掛かるまでがすごく大変だったりします。
なので、親子でいつ勉強するのかを相談して、その時間は必ず勉強すると決めます。
ままんが家の場合は、決めたことを実行できない傾向がある親子なので、本当にさぼっても大丈夫かどうかを学習スケジュールで確認し、

やっぱりさぼったら間に合わない!( ;゚д゚)))
という「現実を自分達に突きつける方法」で気持ちを奮い立たせていました。
自分達だけではサボってしまう!という場合は、Herazikaのようなオンライン自習室を利用してみても良いかもしれません。
ごまかさない
勉強していると、わからない問題というのが出てきます。
わからない問題って面倒くさいので、解答だけみて適当に進めたくなることがあります。
特に、塾なし中学受験の場合、教えてくれる人がいなくて自力で解決する必要があるため、ますます逃げたくなります。

でも、ここで適当に進めると、あとで自分に返ってくるよ
ごまかさずに丁寧に問題に取り組んでいくとその問題を理解できるようになるだけでなく、思考力や多面的な視点といったような中学受験以降もつかえるスキルが身につくので、理解できるまでしっかりと問題に向き合うようにします。
また、最近ではラクモンやスナップアスクなどの質問ができるアプリや、個人のスキルを利用できるココナラのようなアプリもあるので、状況に応じて利用すると効率よく学習を進めることができると思います。
模試を受ける
塾なし中学受験だと塾みたいにクラス編成があるわけではないので、自分の立ち位置が全くわからないです。
なので、塾などで開催している公開模試を時々受けるようにします。
模試や公開テストについては、四谷大塚や日能研といった大手進学塾では毎月のように行われています。
塾に通っていない外部生でもホームページから申し込みもできるので、都合に合わせて利用すると良いです。

四谷大塚が開催している全国統一小学生テストだと無料で受験できるので、まずは腕試しするのもありかもです!
初めての環境で大勢の子供たちと一緒に限られた時間内で問題を解くっていうのは、本番にもつながる経験なのでとても有意義です。
特に志望校別の模試は、本番と同じような傾向の問題に挑戦することができるのでおすすめです。
こもんがは習い事が忙しかったので、3年間を通して3回くらいしか模試を受けることができなかったんですけど、できれば年に3回くらいは受けたかったです。

塾の友達とかいなくてちょっと寂しかったな

そういうことも含めて本番の練習になったかも
志望校を決める
志望校を決める時には、子供が行きたいと思っているか、教育方針があっているか、通うのが大変ではないか、実力に見合っているかなど、色々なことを総合的に考えます。

これから中学受験をする場合にはイメージできないかもしれないんですけど、がんばって入学したのにやめてしまう生徒もいるのです
学校に求める条件は家庭によって様々だとは思うんですけど、精神的にも肉体的にも子供から大人に変わる不安定な6年間を過ごす場になるので、偏差値や進学実績以外の部分もしっかりと考えて、子供にあった志望校を決めるようにします。
志望校選びについては別記事に詳しくまとめてあるので、参考にしてください。
過去問題に取り組む
過去問題は、受験する学校の出題傾向を把握するためだけではなく、本番の予行練習にもなるので必ず取り組みます。
出題傾向を把握しておく
出題傾向についてはあらかじめ把握し、日々の学習で取りこぼさないようにする必要があるので、なるべく早い時期にどんな問題が出題されているかを、親が中心になって確認しておきます。

こもんがの時は、受験するかどうかわからない学校の分も含めて興味がある学校の過去問題を5年生の終わりごろまでには確認しておきました
素人なので細かい違いはあまりわからなかったんですけど、図形問題が多かったり、記述が多かったりと学校ごとに個性があるなと感じました。
また、特に変わった出題傾向の学校がないか、苦手な単元が重点的に出題されていることはないかといった点も早めに確認しておくと時間をかけて対策を立てることができます。
過去問題に取り組む時期
あまり早い時期に過去問を解いても意味がないので、子供が過去問を解き始める時期は最低でも基礎が完成し、目的としていた実力に達した頃で良いと思います。

こもんがは6年生の11月ごろから過去問題に取り組んだよ
過去問への取り組み方
過去問題への取り組みは、本番の予行練習ができる貴重な時間です。
なので、ただ問題を解くのではなく、試験当日と同じ時間帯、時間割で、可能な限り本番と同じ条件で過去問に取り組むようにし、起こりそうなトラブルにもどうやって対応すれば良いかなども考えておきます。
こもんがの場合は、土日や休日を使って本番と全く同じ時間割と文房具、時には本番用の服を着て取り組み、平日は過去問で間違った問題のフォローをするようにしていました。
また、本命校の過去問については、出題傾向が似ている同じようなレベルの学校の過去問題で四教科通して解くことに少し慣れてから取り組むようにしていました。
できるだけ本番と同じような条件で取り組む
試験本番で起こりそうなトラブルへの対応を考えておく
出願をする
受験する学校が決まったら、願書の入手と出願をする必要があります。
出願時に必要になる書類や、受付の方法は学校によってさまざまです。
願書の入手
願書の入手については、ほとんどの場合郵送や学校説明会など手に入れることができるほか、インターネット上で出願までできる学校があります。
出願について
自己推薦や専願受験の場合は出願時期が一般入試よりも早めの場合が多いですが、一般的に大体12月ごろから願書の受付が始まります。
出願書類に記入する内容は、受験者の氏名と生年月日程度の最低限の情報で受け付ける学校もあれば、家族構成や親の最終学歴まで記入をする必要があるなど学校によっていろいろです。
また、出願時に調査書の提出が必要になる学校を受験する場合、小学校の担任の先生に調査書の作成をお願いする必要があります。
この時に、「明日までに調査書作ってください!」みたいな話を持っていくと先生も大変なので、中学受験をする予定であることをあらかじめ伝えておくと良いです。
ままんがの場合は、1学期の個人面談の時に、中学受験をする予定なので調査書の作成をお願いすることになると担任の先生に伝えておきました。
そして、10月の終わりごろに願書の提出期限を伝えた上で、調査書の作成についてはいつ頃までにお願いすれば良いかを担任の先生に確認した後、 依頼するといった流れでした。

調査書の作成にかかった時間は1週間くらいでした
受験直前期の過ごし方
冬休みごろから受験当日までの受験直前期ついてですが、まずは体調管理を第一に過ごします。
勉強については、難問に挑戦するよりも、捨て問を見極める練習をしたり、各単元のポイント的な問題を復習したりというように、本番で点数を取ることを意識した学習に切り替えます。
学校を休んで勉強するかどうか
インフルエンザが流行る時期なので、体調管理という面では学校を休ませた方が安心かもしれません。
また、悔いが残らないように最後の追い込みをかけたいと考えるお子さんもいるでしょう。
もし学校を休んで家で勉強するのであれば、学校を休んだということが子供にとっての悪いプレッシャーにならないように気をつけます。

このあたりの考え方は人それぞれだと思うんですけど、子供がいちばんストレスを感じない方法を選ぶといいんじゃないかなと思います
こもんがは、残り少ない小学校生活を楽しみたいということで普通に登校していましたが、一番大切なのは「自分達が納得できるかどうか」なので、周りを気にせず自分達の考えにあった選択をすると良いと思います。
受験日当日について
入試当日は、今までの努力が実るかどうかの大切な日です。
試験会場となる学校では、通塾組が塾の先生から最後のアドバイスをもらっていたり円陣を組んでいたりと、独特の雰囲気があるので心の準備をしておくと良いでしょう。
受験票や筆記用具、弁当、入試会場への交通手段、親子面接がある場合は服の準備など、受験日当日までに準備しておいた方がよいことはたくさんあります。
受験日当日については、一番大切な日ということで別記事に詳しくまとめたので、是非参考にしてください。
まとめ
こもんがの塾なし中学受験を3年間サポートした経験をもとに、塾なし中学受験のやり方を親目線でまとめてみました。
こもんがが中学受験をした頃は、中学受験で通塾しないのは無謀といった考えが一般的で、全くと言っていいほど塾なし中学受験の情報がなく、受験生活を送っていた当時は不安がいっぱいで自分達がやっていることに懐疑的でもありました。
小6の夏休みまで週5回の習い事を続けながらの中学受験だったこともあり、志望校も中堅校未満としていたのですが、蓋を開けてみると予想以上の力がつき、4割程度が旧帝医早慶に進学する学校に合格することができました。
塾なし中学受験を終えて感じたのは、正しい情報を集めてしっかりと学習に取り組めば、塾あり、塾なしにかかわらず実力はつくんだなということでした。
特に最近では、ICTを利用した教材が充実してきているだけでなく、わからない問題を質問できるラクモンやスナップアスク、ココナラなどのアプリやサービスも登場しているので、「わからない問題をどうするか」という塾なし中学受験でのデメリットは解消されているように思います。
また、英語入試や二教科入試、または算数のみといった入試方法の他、思考力型や探求型、自己アピール型などのいわゆる新タイプ入試を取り入れる学校も増加していることから、こういった学校を受験する場合には、皆で同じカリキュラムに取り組む集団塾での学習よりも、自分に合った学習内容と手段を選べる塾なし中学受験の方が適しているように思います。
いずれにしても中学受験への取り組みは、各家庭や子供に合っていることが一番大事だと思います。
この記事が自分達に合った中学受験を見つける参考になると嬉しいです。